成熟企業だと、コストをいかに無くしていくか?という考えになっていくのと同時に、ポストも何かと何かを統合、となりチャンスが狭くなっていくのが普通です。
しかしウチはまだまだ創業期。まだまだ今後、店長以上を目指せるチャンスが非常に大きいです。また、ホールディングカンパニーという形の親会社を作ったことで、ラーメンを入口にしたマネージメントやマーケティングの勉強を重ねていただくことが可能です。
もちろん上を目指すには、まず店長としてしっかり仕事ができるようになってからだと思ってます。店長はある意味、一企業のトップ、1つの組織の長です。店長として確固たる店舗像を描き、またそれを実現できる人は、総合職や他の部署、業態にも対応できる人材になってくれると考えています。
これからの出店のスピードを考えると、おのずといろいろなタイプの人材が必要になってくるため、勉強を重ねていってラーメンではない業態にもしっかり提案できたり、事業を立ち上げる人材になってもらえれば嬉しいですし、そのチャンスがある会社だと思っています。
もともとポテンシャルを持っている人に、活躍できる環境を与えてあげることは、
飲食業を始める前から意識し、実践していました。
ただ最近、実力はあるけれど、自分の長所はなんなのか? 自分自身で『気づけない』人が増えてきました。
そんな自分自身で掘り起こしをすることが苦手な人たちに向けて
会社でセミナーを開いたり、いろいろな人の話を聞ける機会を作ったりして日々勉強できる環境を提案しています。
お客さんに迷惑をかけるわけですが、お店の時間を休んででも、それでも会話や勉強の時間をとって、
スタッフが成長するほうがお客様に満足していただけるものと信じています。
また、相手に対してもそういうことを発見し伝えられれば
「あ、俺って笑顔がいいんだ」という風に自分の長所に気づけるきっかけになって、その人も成長できます。
職場を通じてお互いが人間成長できていく。
自分がそういうところを見つけられるようになったんだな、
という風に成長を実感してほしいですし、毎日楽しく仕事をして欲しいです。
ビジネスライクな会社を否定するわけではありません。
ただ私は、仕事場も人間として成長できる場所であって欲しいと思っています。
決まった服装、スーツのほうがいい場所というのはありますが
私自身がこういうスタイルのほうがいいよね、ということで始めました。
もちろん店舗ではユニフォームがありますし自由だからといって
人に不快感を与えるような格好はさすがに不可です。
しかし、社内での集まりなどでは、
その人がポテンシャルを発揮できる自由な服装を選択していただくことができます。
店長ができること、それはすごいことです。一番小さい組織の社長と例えることもできます。
店長しだいで、そのお店の出来はぜんぜん変わってきます。
そのため、企業成長の恩恵が反映しやすいところを店長にしていきたいと思っています。
具体的には、現在は360万円が上限の店長報酬を、
2015年までに600万円まで引き上げた評価制度。
これを社内に作っていきたいと考えています。
できる店長にはしっかり評価できるシステムを作っていきますし、
独立に関してもドンドン支援し、応援していきたいです。
現在(2012年)は大和家、田田という2つのブランドを展開しています。
この2つに続くブランドが今後展開することもあるでしょうし、
ラーメンに限らず新たな業種に挑戦することもあると思います。
まずはラーメンという事業の中で、いろいろな経験を積んでいただき、
新事業を1から立ち上げていくような意思、能力を身につけて欲しいです。
そして新しいビジネスモデルが必要になったその時は、
ぜひ更なるビジョンを描き、挑戦してもらいたいと願っています。
飲食業は5年前(2007年)から始めました。
最初は焼肉屋だったんですが正直に言うと、これは失敗をしました。
そのときの経験から、次は家系ラーメンというものにチャレンジしていきたいという答えになりました。
始めた当初は、家系ラーメンを『おらが町』例えばそれが昭島であったり
八王子であったり。多摩っていうエリアを軸に展開をしていました。
神奈川とかには家系ラーメンがありましたが
こちらのほうにはほぼ存在しませんでした。
だから、地域の人に家系ラーメンを食べて欲しいというのが、最初の動機でした。
運営にあたり、いろいろな勉強をしていく中で東南アジアが特に日本人が経営する、
日本人が作ったラーメンがブランド化してるということがわかりました。
てっきり私はラーメンというものは、中国四千年ではないですが歴史の1つの食材だと思ってました。
しかし、東南アジアの人から見れば『ラーメン』という活字とモノが日本の文化だったんです。
日本ではラーメンの文化って家系に限らずとんこつ、みそ、しょうゆ、大盛り、激辛、麺が細い、太い
いろんな顔がある中で「やっぱりとんこつが好き」「いやしょうゆが一番」という状況です。
しかし、東南アジアではまだまだ全然、日本人が考えるようなラーメンのいろんな顔が描けていません。
そのため可能性を強く感じられる場所からチャレンジしたいと思いました。
ウチのホールディングスの会社の中では4業種。
ゲーム、フィットネス、セレモニー、飲食とある中で、
すべて今までは多摩地区という限定した場所で展開してきました。
ただ、それだけに、何かあったらと思うんです。
東日本大震災で東北地域は大きな影響を受けましたが、別な場所で何かが起こらないとも限りません。
もし万一、多摩地区が被害を受けてしまったら220人以上いる従業員、
そしてそのご家族のことを考えると大変なことです。
そのため、多摩地域以外でも展開していこうと決意しました。
そして地域を限らず展開するなら、日本国外でもそんなに変わらないんじゃないかと。
ということで可能性も含めて東南アジアでしっかりチャレンジしていきたいなと思ってます。
最終更新日:2015/06/11